[東日本復興計画]発信被災地へ > 個々の農家の視点から、TPPの影響を試算した。 [ 投稿者:林 直樹 ]
個々の農家の視点から、TPPの影響を試算した。
投稿日時:2011年12月13日 16:36.04
最終更新:2011年12月13日 16:36.04

TPPにより、震災復興が遅れるという意見がある。個々の農家(水田作経営(1))の視点から,TPPの影響を試算した(添付画像参照)。TPPによって,農業粗収益が半減した場合(2),水田作作付延べ面積が20ha以上でも赤字になることがわかった。実際のところは,手厚い追加的支援によって,粗収益が半減することはないと思うが,最悪のシナリオとして,想定しておくべきであろう。震災復興に限られたことではないが,個々の農家に対するTPPの影響は,かなり大きいと考えている。なお,小規模の農家については,TPPの影響を論じる前から,経営が破たんしている。「TPPがなければ,問題は解決する」という単純な話でもないことを付け加えておく。

(1) 稲,麦,雑穀,豆類,いも類,工芸農作物の販売収入のうち,水田で作付けした農業生産物の販売収入が他の営農類型別の農業生産物販売収入と比べて最も多い経営(農業経営統計調査・平成21年営農類型別経営統計(個別経営,総合編)「利用者のために」)。
(2) 関税がゼロになった場合,国産米の価格は,現在の半分程度になる。川島博之(2011):『「作りすぎ」が日本の農業をダメにする』,日本経済新聞社,東京.

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